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〈HQ〉いいなりマネージャー【稲荷崎/R18】

第3章 HBD 愛すべきツインズ《番外編》







「なんでや…!」






翌朝。




3時までスマホと向き合い、部活のメンバーからのお祝いLINEを待っていたにもかかわらず、結局きたのはクラスメート何人からのみ。

あとはよく知らん女子共からもきとったけど、そんなんどうでもええ。



何度画面を見ても、肝心の部員からのメッセージは届いていなかった。






「お前、早く準備せんと北さんに『誕生日は遅刻してもええ日なんか?』ってどやされんで」



俺先行くからな、と無情にも遠ざかっていく片割れの背中。



「ちょ、っ……待てや!」



ハネていた寝癖を直し、慌てて身支度をして家を飛び出る。





なんやねんみんな、今日が何の日か忘れてしまったんか


あれだけ数週間前から、部活中に誕生日アピールしてきたのになんでや!




…まあでもまだ朝練の時に祝ってくれるかもしれんしな








そんな淡い期待を胸に、澄んだ空気に金木犀の香りが漂う秋晴れの空を見上げた。





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