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〈HQ〉いいなりマネージャー【稲荷崎/R18】

第3章 HBD 愛すべきツインズ《番外編》




〈 side 侑 〉





10月5日。






1年に1度だけ訪れるこの日は、俺らが主役になれる特別な日。






ベッドの中で時計と睨めっこしてた俺は、表示が23:59から0:00に変わった瞬間、下の段で眠る片割れに声を掛ける。






「サム!10月5日になったで!俺らの誕生日や!」



「誕生日初っ端に聞く声がお前とかテンション下がるわ」



「なんやとクソ治!お前なんか今日1日誰にも祝われんかったらええんや!」




「誕生日で騒ぎすぎやねん、5歳児か」



「はあ?!なんや、やるんか?!」




思いのほか冷ややかな反応に面白くなくて反発するも、
もう眠ってしまったのか返事はない。



不貞腐れて寝返りを打つ。




まあええわ。

そのうち誰かからお祝いのメッセージでもくるやろうし。





部活のみんなからも来るかいな。



北さんやマネージャーはなんて送ってくるやろうか……。







そんな風にワクワクしながら、スマホを握りしめた。



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