第2章 次なるミゼラブル《角名倫太郎》
わきあがる笑みを抑えることもせず、指を増やす。
下の口からあがる粘着音もだんだん大きくなってきた。
もうすぐ達しそうだ、そう感じたところで指の動きを止める。
『………え、?』
突然与えられていた刺激が止んで、困惑している穂花の顔。
その顔が可笑しくて、内心で笑ってしまう。
「俺にどうしてほしい?」
『…え?』
そういって指の動きを再開する。
隘路を往復していると、ある一点を掠ったときに穂花が一際甘い嬌声をあげた。
『あぁ、んッ!』
「ここがイイんだ」
弱い部分を発見して、そこを重点的に責め立てる。
『あ、っ……もう、ッ……!』
絶頂が近くなったのを察して、また指の動きを止める。
『な…んで、……?』
散々焦らされてポロポロと涙を零す穂花。
「言ったじゃん。
どうしてほしいか、ちゃんと言葉にしてくれなきゃわかんないんだけど」
ああ、コイツを虐めるの最高に愉しいな。