第2章 次なるミゼラブル《角名倫太郎》
『やめ、っ…ひゃぁああ、ッ!』
狭いそこは舌の侵入によって蜜を溢れさせた。
熱い吐息を吹きかけながら嬲ると、ナカが不規則にうねる。
わざと音がするように、舐めてみたり吸ってみたりを繰り返す。
『…す、すなぁ、…もう……!』
限界が近いのか、宇佐美は懇願するように俺の名前を呼ぶ。
最後に蕾を甘噛みしてやると、身体を大きく震わせた。
際限なく染み出したそこに指を挿し込めば、然程抵抗もなくのみこんだ。
まだ窮屈なナカは、侵入した異物をきゅうきゅうと締め付けてくる。
『ふぅ、ッ……!』
力を抜く手助けをしてやろうと、宇佐美の耳元で囁く。
「ほら、深く息吸って。"穂花"。」
突然名前を呼ばれたことに驚いたのか、目をぱちくりとさせている。
その反動かどっと溢れた蜜を絡めとり、2本目をぬかるみへ進める。
「あれ、さっきより濡れてきたんだけど。
もしかして、俺に名前呼ばれて感じちゃった?」
与えられる快楽に耐えている穂花に、意地悪く笑いかける。
もしそれが本当なら愛しいな、なんて思ったりもして。
「かわいいところあるじゃん」