第1章 始まりのナイトメア《宮侑》
「アイツら、ようやく帰ったみたいやな。」
部室のドアが閉まった音を聞いて、ロッカーの扉を静かに開けて外へ出る。
電気を付けると、乱れた呼吸を整えようと肩で息しとる穂花の姿が目に入る。
俺に散々好き放題されて、顔が火照り瞳が潤んでいる。
なにより、中途半端に服を脱がされた姿がより一層欲情を煽る。
思わず生唾を飲み込んだ。
もうこれ以上、我慢出来へんわ。
完全に理性が崩れ落ちる音が聞こえた。
再度、穂花を床に押し倒し、着衣を剥いでいく。
恥ずかしいのかジタバタと暴れたが、翻弄されて疲れ切っているのか驚くほど力が弱く、全部脱がせるのはたわいもないことやった。
俺も練習着を脱ぎ捨て、上半身裸になる。
組み敷いた下から視線を感じた。
どうもはじめて見る男の身体は刺激が強かったらしく、茹で蛸みたいに真っ赤になっとる。
「俺がイイ男やからってそんなに見ないでやぁ。えっちやな♡」
「穂花のおっぱいもたまらんなあ。絶景や。」
『…なっ、!』
羞恥のあまり慌てて胸を隠そうとする穂花の両手を、片手で頭の上に纏めあげる。
そして羞恥心を煽るため、全身を舐めるように見まわしてやる。
「せっかく綺麗な体なんやから、全部見せてや。」