第1章 始まりのナイトメア《宮侑》
「上手やで。ええ子やな。」
そう言って穂花の頭を撫でる。
髪の毛さらっさらやなあ、ええ匂いもするし。
頭頂部で綺麗にまとめられたポニーテールを弄っていると、ふと臙脂色のヘアゴムが目に留まった。
確か俺らのジャージとお揃いの稲荷崎カラーとか言うとったな。
勝利の御守り!とか笑てたっけ。
"みんなの"マネージャーという事実が、何となく癪に触る。
何の気なしにヘアゴムをほどき綺麗に結われていた髪の毛を下ろす。
もう部活の時間やないしな、それに今は俺だけのもんや。
当の本人は初めての行為に必死で、その事に気付いている様子もなかった。
でも一旦浮上した黒い感情は簡単には消えなくて。
「穂花、疲れたやろ?せやから俺も手伝ったる。」
俺を満足させようと、口と手をフル活用して少しくたっとした様子の穂花。
ギリギリ保っとった理性が崩壊した俺は、マネージャーの後頭部を掴み、いきり勃つ肉棒を喉奥へと押し込んだ。