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闇・色

第4章 サキの術・少年時代2


「2人の意志は、もうかかしの心と、その左目と、この右手に宿ってる。かかしがこれからどう生きるか、だんだん見えてきたんじゃない?」


「‥‥うん…サキ…ありがと…」

「いいよ。これも私とかかしの、特別な時間のため…」

「サキ…いついなくなるの?」

「そうだな、きっとまた、かかしが眠ったら…」



「…じゃぁ…それまで俺と、一緒にいるだろ…?」


そういって、少し大人ぶる君は私の手を握った。


そのまま君の家にいく。

だんだんと見えてくるのはあの時と変わらない一軒家。

お風呂に入って、またかかしのお父さんのTシャツをかりて、ごはんを食べて、眠りにつく。

__________
______

「サキ…まだ俺のこと見てるの?もう十分見たでしょ?」

布団にはいってもまだ飽き足らず見つめる私に、君はまたあきれている。

「見るの好きなんだ。かかしのこと…もちろん抱きしめるのも」



あれだけ包まれていた大きな闇の海が消え、君は2人の意志とともに今暖かく包まれているのだ。

見たことないはずの、オビトくんとリンちゃんがそこに見えるような気がするくらい。
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