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戦国怪奇譚

第7章 城下町


茶屋に入ってお茶とお団子を2つずつ
頼んだ
「改めて自己紹介しよう
 俺は猿飛佐助
 君と同じ未来から来た
 今は忍であり君の友達だ」
眼鏡をクイッと上げて言った
くすっと笑って来実も言う
「じゃあ私も!
 えーと…大沼来実です
 ただの高校生だったけど
 今は佐助君の友達で
 織田家縁の姫と織田軍の世話役として
 働くことになった17歳!」
「待って待って!
 何か俺の知らないところで
 2つほど働き口が
 増えてんるんだけど…!」
「だってお互い知らない個人情報を
 言うのが自己紹介じゃないの?」
「ごもっともです…
 だけどなんで姫?」
「私は女中として働きたかったんだけどね
 信長様が有無を言わさずに
 これまで渡してきたの」
と言って懐刀を見せる
「…!これは未来で貴重な懐刀だよ」
「えっッ!?そうなの?」
 
 
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