第7章 城下町
(どうして…今姫って…)
「来実さん…?」
「あ!佐助君ありがとう!
さっきは助かったよ」
「ううん
もっと早く来るべきだった…
うちの駄目な上司が御免」
「そんなことないよ!
私はあの手の人がニガテなだけで
信…あの人は嫌いじゃないから!
だって佐助君の上司だもん
ホントは良い人なんだよね」
「…!うん…
そんなんだありがとう」
(…あ良かった笑ってくれた)
「きっとすぐに慣れると思う
今男の人免疫訓練中だから!」
「……なぜ訓練?」
「うーん話せば長くなる…」
「…じゃあ茶屋にでも入って
話そう。
俺も話したいことがあるんだ」
「あ…でも今お金持ってなくて…」
「じゃあ迷惑料だと思って
奢らせて」
「……分かった
次は私が奢る!」
「そう来たか…」
(矢っ張り君は面白い)