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戦国怪奇譚

第29章 脱出



「信玄か」
「その娘が大事か?」
「答える義理はない」
「そうか
来実を撃った男は知っているな?」
「あぁ、見知った顔だった」
「幸と義元に追わせたが
船で逃げたようだ」
「…そうか」
「お前の因縁はお前が片をつけろ
次にその子を巻き込んだら
必ず斬るからな
覚悟しとけ信長」
「はっ、笑わせる」
(言われずとも守ってやる)

「来実を頼んだ」
「……あぁ」

信長と信玄は互いに背を向け
走る

嵐になりかけた雲は
雨を降らせた


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