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戦国怪奇譚

第7章 城下町


「…!?」
ずざっと後退るも手を掴まれる
(この時代の人手とか手首
 捕まえるの速くない!?
 ってそうじゃない逃げよう
 ナンパだ怪しい人だ!!!)
睨みをつけるが
じりじりとせまって来る男
(この懐刀を使う日が来るとは…!)
と思っても抜くのが怖くて
抜けなかった
「そんなに睨んでも駄目だよ
 可愛いだけだからね」
にっこり
ゾワッッ 
一気に鳥肌が立つ
(この手の人苦手!)
「…っ離して…下さい!!」
この時代に来て初めて涙目になる
「…!!」
男はぱっと手を離した
「参ったな…俺を覚えてないかい?」
逃げる寸前悲しそうな顔で言われ
はっとする

「……し、信玄様?」
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