第7章 城下町
「はぁーなんでこんな事に…」
来実はとぼとぼと一人で歩いていた
遡ること数刻前
秀吉と楽しく歩き回っていたのだが
手を繋いでいる来実を妬ましく
思った秀吉ファンクラブ動員が
秀吉を囲んだ
見えなくなってしまった秀吉を探そうにも
人混みに流されてしまったのだ
「何処か休めそうなところに
寄ろうかな…」
(でもお金は全部秀吉さんが持ってるし
先に城に帰っても心配した
秀吉さんが夜になるまで探しそう…)
ふぅっとどうしようかとふけっていると
目の前が暗くなった
人影で
「…?」
「そこの可愛らしいお嬢さん
一緒にお茶しないかい?」