第7章 城下町
「わぁ!すっごく賑やか!」
通り過ぎる人が楽しそうに
生き生きと売ったり買ったり
その様子をキラキラした目で
見ていた
「何処か行きたいところあるかって
言っても来たばっかりで
分かんないよな…」
その様子に秀吉も嬉しそうに
見ていたが来実の好きな物が
何か全く知らないので
珍しく悩んでいた
午前中も仕事をしながら来実との
城下町どこに行こうかと
迷っていたのだ
本人に聞いてからと思ったが
来実は昨日この土地おろか
この時代に来たばかりで何があるのか
何がないのかすら分からないだろう
「平気です秀吉さん!
町を知るって買い物するだけじゃなくて
目で見て耳で聞いて
肌で感じるのが一番ですよ!!」
「来実…」