第6章 初めてのお手伝い
「散歩でもしようかな…」
そっと襖を開けると
「わっ」
「きゃっ」
目の前に三成がいた
「三成さん!ごめんなさい」
「いえこちらこそ驚かせてしまって
すみません…
どこか行かれるのですか?」
「あ…散歩でもと思ったんですけど
矢っ張り迷子になるので
やめときます」
「…でしたら朝餉ができるまで
一緒に散歩しませんか?」
「え…いいんですか?」
「勿論です!実はその為に
来たのですが何やらひとり言を
仰っていたので声をかけるか
迷っていたのです…」
「聞いてたんですか!?」
(うぅ…恥ずかしい!)
赤くなる顔を何とか抑えようと
両手で覆う