第5章 天守閣
「!申し訳ありません
様子をうかがっておりました」
襖が開かれると秀吉が立っていた
「盗み聞きなんて人が悪いですよ
秀吉さん」
「うっ…それについては
謝罪するが…まだお前を
信じたわけじゃない」
(矢っ張りそれが理由か…)
「秀吉よこせ」
「はっ」
(何だろう…)
首を傾げていると信長から近づいて来た
「来実手を出せ」
「?はい」
両手を広げて差し出すと
「懐刀だ持っていろ」
「!?こんな危ないものをですか?」
「信長様宜しいのですか
あの懐刀はー…」
「俺の物だどう扱っても
いいだろう」
「…はっ」
(大事なものなの?ますますいらない)
「使い方が分からないのでお返ししま…」
言う前に遮られる
「持っておけ護身用と権力の主張にもなる」