第5章 天守閣
(これは!さっきと同じパターンだ!!)
思わず後退って
「…膝の上はやめてくださいね」
と釘を指した
信長は来実を可笑しそうに
見上げる
「俺の手の内を読むとは中々やるな」
「嬉しくないです」
と言って座った
「まぁ良い
貴様を呼んだ理由は2つある」
「2つ?」
「一つは褒美の件だ」
「お断りしたはずでは?」
「そういうと思ってな…
勝手に一つ用意したから
受け取れ」
「褒美でしたらこの着物で十分ですよ
素敵な着物ありがとうございます」
「いくらでも用意してやる
そんな着物くらい」
「そんなにいらないです!!」
(ホントにいらない!)
ぶんぶんと首を振る
「…ところで秀吉何をしている」
「え?」