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戦国怪奇譚

第25章 返事


「…え?」
(試す?)
「俺がお前に愛を捧げ続けるから
お前はゆっくり恋を知ればいい」
「でも、それじゃあ謙信様は」
(他の人とは)
「お前以外要らぬ
俺が魂から欲しているのは
来実だけだ」
「っ!」
「俺を求めろ来実」
そっと来実の頬に手を添える
「け、謙信様って意外と
グイグイ来ますよね…」
「お前を見習っただけだがな」
「謙信様はいいんですか?
そんな関係で…」
「お前が傍に居てくれるなら
悪くは無い
それに必ず俺に恋をさせる」
「…分かりました」
頬に添えられた手を上から重ねる
「私に恋を教えてください謙信様」
月に照らされた来実の
少し赤らんだ笑みは
正しく天女のようで
(っ!)
「謙信様?」
(あれ?顔が赤い?)
「…お前のが移った」
「?」
「ふ、今日も一緒に寝るか?」
「!?それは勘弁して下さい!」
ぶんぶんと首を振る
「そうか残念だ」

そういうと手を離し来実を部屋に送った
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