• テキストサイズ

戦国怪奇譚

第25章 返事



「外を歩かないか?」
「はい!」
(正直有難いかも)
赤くなった顔を冷ますには
丁度いい温度だった

「わ…綺麗」
庭にある花を見つけると
しゃがんで触れる

「来実あまり触るな」
「え?いたっ」
指に花の棘が刺さった
血がぷくりと出てきた

(止血しなきゃ)
手ぬぐいを取り出そうとすると
するりと手を取られる

「っ謙信様!」
ちゅっと音を立てて指に
吸いつかれた
「…血は止まったな、貸せ」
手ぬぐいを指に巻かれる
「あ、りがとうございます」
「ああ気をつけろ」
「はい…」
/ 371ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp