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戦国怪奇譚
第20章 襲撃
「来実!」
「来実様!」
幸と小太郎が
男を抑えて来実から離した
来実はかくん…と座り込んだ
「大丈夫か!?来実!」
「幸…だ…い…じょぶ」
ポタポタと血が床に落ちるのを
止めるかのように耳を抑えた
「幸さん
来実様の手当てを頼みます
私はこの男を早雲様に…」
「承知しました
来実…立てるか?」
「ごめん…立てない」
「分かった
しっかり掴まってろよ」
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