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戦国怪奇譚

第10章 賭け事


「何をしておる?」
「あ、信長様
 勉強です」
「もう教えてもらったのか?」
「いえまだです
 これは少しでも
 家康さんの手間を減らそうと
 思って基礎的なことだけ
 頭に入れとこうと」
「…そうか無理はするなよ
 何なら針子の仕事は
 休んでも」
「いえ!私が言い出したことなので
 ちゃんと責任持って全部します
 信長様の仕事の手伝いも!」
「俺の手伝いはいい
 …この着物は城下に届けるのか?」
「はいこの後行きます」
「そうか気をつけろよ
 最近鼠がうろついておるからな」
「鼠?私見たことないです
 どちらかというと虫の方が怖いです」
「フッ貴様にも苦手な物が
 あったのか」
「失礼な!ありますよっ
 人並み程度には!」
ふっと笑みをこぼし
ぽんっと頭を人撫ですると
信長はまた出ていった
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