第10章 賭け事
「……ん?」
(何か苦しい…)
「!!」
思わず目を見開いた
「起きたか」
「のののの信長様!?」
「そんなにのはいらんぞ」
「なんで一緒に寝てるんですか!」
「これくらい許せ」
「私は抱き枕じゃないです
離して下さい」
「久しぶりによく寝た」
「…寝てなかったんですか?」
「仮眠はとっておったがな
なんせ命を狙われておるのに
ぐっすり寝られるはずもあるまい」
「っ!」
(そう…だよね…)
「はぁ…もうぐっすり寝たいときは
私は抱き枕に徹しますから
手は出さないで下さいね」
「…はっ貴様はとことん
甘いな」
「む〜もう!
起きますよ!!」
その後何とか腕から脱出した来実は
朝餉の軍議を聞いて
またも驚くのだった