第9章 小姓
(来実様の勝ちですね…
相変わらずお人が良い)
またも光秀を驚かせる材料ができて
嬉しそうに微笑む菊
「そのとおりだ
お前たち刀を納めろ」
「ったく間違って来実にあたったら
どうすんだ」
「!秀吉様!!政宗様!!」
「秀吉さん政宗!
…行ってもいい?」
「行ってこい
来実と一緒ならいいと
さっき許可をもらってきた」
「?なんで私も…?」
「…さぁな」
(最近針子の仕事に没頭してたから
気づいてないんだろうが
来実が天守に顔を出さないから
信長様の機嫌が悪いんだ…)
「蘭丸さん行きましよう!」
「…っうん」
その後蘭丸は信長と対面し
来実は特に何もしていなかったが
蘭丸は小姓として戻ることができた