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戦国怪奇譚

第9章 小姓


「皆さん!お茶が入りましたよ
 休憩にしましょう!」

「まぁ来実様!今日も
 ありがとうございます!」
「来実様がいてくださるだけで
 充分ですのに…」
「これくらいさせて下さい
 教えてもらってる身ですから
 あ、後でここの縫い方教えて下さい
 真宵さん」
「…っはい来実様」
あれから3日がたった
来実は言葉通りに甘味を持ち
教えをお願いした
二つ返事で菊は嬉しそうに迎え
他の針子も優しくて一生懸命な
来実が好きになっていったのだ
何よりかなりの人数の名前と顔を
覚えてそれぞれが得意とする縫い方や
知識を聞いていたのだ
このことを教えたときの光秀の顔を
たまに思い出し笑いする菊を
不思議そうに見つめていた来実だった
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