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戦国怪奇譚
第8章 菊の花
「針仕事か…まぁ
手先は器用そうだしな
あっているのではないか?」
(絵といい生け花といい
大した腕だった)
「頑張ります」
「貴様に教えるよう
女中に言っておく
そのときに甘味を持って行け」
「え…でも私から言いますよ?
わざわざ信長様の手を煩わせるのは」
(この娘は本当に他人のことしか
考えんな)
「構わん
これくらい大したことはない」
「…ありがとうございます」
「失礼します信長様
夕餉の支度が整いました」
外から声がかかった
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