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戦国怪奇譚

第7章 城下町


「そっかぁ…
 じゃあ私と佐助君
 敵同士なんだね…」
自分で言ってても悲しくなった
「上司は敵同士でも
 俺は来実さんの味方だ
 例え命令に背いても君は
 俺が守る
 そして必ず未来に帰す」
「…っ佐助君…
 …痛い」
気がつくと来実の手をぎゅっと
握りしめていた
「あ!御免つい…」
「…ありがとう
 私も佐助君がピンチになったら
 夜桜で守るよ」
「…夜桜?もしかして刀の…」
「そう!私桜が好きでね
 桜の文字入れないなーって
 思ってこの刀黒いでしょ
 夜みたいだから
 合わせて夜桜!」
「ぶっ」
来実が刀の由来を一生懸命伝えると
佐助は吹き出した
「えっ?変かな?」
「ううん凄く素敵な名前だよ」
「…肩震えてるよ佐助君」
「御免御免
 真剣な話してたのに
 そういうところは高校生だね」
「もー!そういう佐助君だって
 ノリの良さは高校生並だけどね」
口を尖らせながら嫌味にならない嫌味を言う
「…俺の気持ちは伝わった?」
「うん…佐助君は?」
「夜桜が使われることないくらいに
 鍛錬しとくよ」
「えー私の見せ所!」
 
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