第7章 城下町
「武将マニアの佐助先生に
質問です!」
「なんでしょう来実さん」
ずずっとお茶を飲みながら
ノッてくれる佐助君
(佐助君って意外とノリがいい
というか歳上なのに喋りやすい
なんでかな?)
「ここの武将の時系列おかしくない
ですか?」
「よく気づいたね
実はそうなんだよ」
「時系列どころか顔面偏差値
高すぎないですか?」
「それは同感」
団子をかじりながらうんうんと頷く
「佐助君…わたしと一緒だって言ってたよね
もしかして誰か死ぬはずだった人を
助けたの…?」
「君は探偵になれるんじゃないかい?」
「!じゃあ」
「その推理は合ってる」
(本当に来実さん高校生なのか?
いやでも学生証にはちゃんと
書いてあったしな…)
「もしかしてさっきの人?」
「ううんあの人は幸の上司」
「…じゃあ謙…もう一人の
オッドアイの人?」
「…君に隠し事はしたくないから言う
俺は謙信様直属の軒猿という忍だ」