【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】
第6章 儚く散った花火が君に酷似していたから
『あぁ、多分大蒜のことだと思う。一見吃驚するよね』
「え、なんでにんにくが人肉なの?」
『昔大蒜のチラシを間違えて人肉って変換した人がいたからだよ。でもこの人はどうなんだろう、意図的にやったのか本当に間違えたのかは知らないけど』
#れいか#が説明し、二人はふーん、と頷く。別に納得したわけではないけれど取り敢えず頷く。
黒尾と孤爪も短冊に何かを書き始め、#れいか#も書こうと短冊にマーカーを乗せようとするが、止まる。考えている間に、二人はは出来たみたいで、#れいか#にできたかと聞く。
『分かんないや……クロと研磨は?』
「俺はぁ……じゃんっ!"バレーが上手くなりますように!そして好きな人と結ばれますように!"」
元気満々にその好きな人の前で短冊を隠した。
首を傾げる#れいか#に、黒尾は孤爪の後ろに回って、短冊に書いてある文字を読む。
「"好きな人と結婚できますように"だってさぁ~。残念だなァ研磨ァ、#れいか#の夫は俺だ。他を当たれ」
「嫌だ。まずクロの嫁じゃないし」
「いや、俺達はそういう運命なんだよ」
「でもオレ、#れいか#と結婚するって約束したし」
挑発するように言う孤爪に黒尾は声を上げる。
「はぁぁ⁉なんだよそれ俺聞いてませんけど⁉いつの間にしてたんだよそんなこと‼」
腕を組みながら#れいか#と孤爪を睨み、ポカンとする#れいか#を黒尾はあ、可愛い。とニヤけるが、すぐさま顔を固める。
『……あぁ、確かにあった気が……』
「忘れてないよね?」
ドンッと置かれる圧に、#れいか#はまた苦笑いを浮かべ、目線を逸らす。
怒っていますとアピールする黒尾を放り、#れいか#は短冊に目を移す。
「じゃあさ、オレと結婚できますようにって書いてよ」
後ろから#れいか#の腰に抱きつき、肩に首を置く孤爪に黒尾はまた声を上げる。
「ダーメ!俺と人生を歩むの!なっ?#れいか#!」
肩をゆさゆさと揺らし、孤爪と黒尾は睨み合う。
『うーん……じゃあ……』
油性ペンで少し達筆で小学生とは思えないような綺麗な字で書かれた紫色の短冊に、黒尾と孤爪は二人合わせて読み上げる。