第22章 はじまりの3人
翌朝。
雲ひとつない青空。絶好の冒険日和。
「おはようございまぁぁす!」
「おはようナナ、元気じゃのう!」
研究所に向かうと、オーキド博士と一緒にグリーンが待っていた。
はじめにカントーのポケモン図鑑を貰って説明を受けた後、グリーンのポケモン図鑑を見本に見せてもらった。図鑑はほぼコンプリートされていた。
「すごい…!」
ずらっと並ぶポケモンの名前に圧倒される。
「ま、オレさまにかかればザッとこんなもんよ」
「グリーン、調子にのっとらんで、ナナのよき先輩として、困った時に相談に乗ってやるんじゃぞ」
「わかってるよ」
「よし、つぎは冒険の仲間じゃな!」
オーキド博士から、机の上に置いてあるモンスターボールを受け取った。
モンスターボールから出てきたのは、おめめがおっきくて耳が長く、茶色い毛並みがふわふわなポケモン。
「わぁ…」
嬉しすぎて言葉が出てこない。動いてる、生きてる、お耳が揺れてる!
夢にまで見た本物のイーブイが目の前にいる!
「さっそくポケモン図鑑を使ってみなさい」
「は、はい!」
まっさらだった私の図鑑に、はじめてのポケモンが登録された。登録画面をを見て、ようやくイーブイをもらった実感が湧いてきた。
「どうじゃ?イーブイは気に入ってくれたかな?」
「ありがとうございます!とっても嬉しいです!」
おすわりしているイーブイに、しゃがんで手を差し伸べてみる。
イーブイは初めて会う私に少し警戒している。
「これからよろしくね、イーブイ!」
笑顔で話しかけると、ちょっとずつイーブイが近づいてきた。おそるおそる私の指先に鼻をちょんとつけ、くんくんと匂いを嗅いでいる。
驚かさないようにそっと頭を撫でると、嬉しそうに目を閉じた。
「…ブイ!」
初めて聴く鳴き声。なんてかわいいんだろう。
「ぶいぶい!」
「ィブイッ♪」
まねっこすると、イーブイも嬉しそうにお返事してくれた。
「息ぴったりじゃん」
「ほっほ!グリーンの言う通り、イーブイにして正解じゃったな!」
「じいさん、余計なこと言うなよ!」
こうして、私とイーブイはすぐに打ち解けてなかよしになった!