第22章 はじまりの3人
「でもわかんないぜ?旅の途中でダチができるかもだし」
「私ぐらいの歳で、ほかに旅してる子いるかなぁ」
「ああ、ポケモントレーナーなんて大人から子どもまでそこら中にいる」
「そうなんだ!」
マサラタウンにはあまりポケモントレーナーはいないけど、町を出ればたくさんの人がポケモン勝負をしているし、これからもっとトレーナーは増えていくだろうとグリーンは言う。
ついでにグリーンは旅の話も聞かせてくれて、仲間になったポケモンとのエピソードや、レッドやリーフちゃんとの思い出話もしてくれた。
話を聞いたら楽しそうなことがいっぱいで、なんだかワクワクしてきた。
「ふふふ、はやく明日にならないかな」
スキップを踏んでグリーンの横に並ぶ。
「さっきまであんなにウジウジしてたくせに、もう平気なのかよ」
「グリーンのおかげで楽しみになった」
「そうか」
グリーンは視線を空に向けた。星の一つひとつを数えるみたいに遠くを見つめている。
なんとなく、私も真似して夜空を見上げた。
広い空に、たくさんの星が散りばめられている。
「……レッドはチャンピオンになってジョウトに武者修行、リーフは図鑑のために世界中を旅して、オレはトキワシティのジムリーダー……」
そして、視線が降ってくる。
「……ナナはさ、なにをみつけるんだろうな」
月明かりの下、静かにグリーンの声が響いた時だった。