第22章 はじまりの3人
青い青い静かな夜。まんまるお月さまが私を見ている。
「あ」
おんなじタイミングで、向かいにあるグリーンの部屋のカーテンが開いた。
目が合うと、グリーンはニヤリと笑って窓を開けた。
「おやおや、こんな時間に会うとは。子供は早く寝ろよな」
窓のふちに肘をついて、からかうような目つきで言ってくる。
「グリーンだって子供じゃん」
「お前より歳上だろ」
年齢でマウントを取ってくる。やっぱり子供だ!
「グリーンはなにしてるの?」
「べつに。眠くねえから夜風でも浴びようかと思ってさ」
「私も、眠れなくて…」
こんな風に話すたびに、ナナミおねえちゃんの言葉を思い出す。
ナナミおねえちゃんの言葉を信じて、いつかまた話せるようになると待っていたら、特に何があったわけじゃないのに、いつの間にか私たちの仲は戻っていた。
ナナミおねえちゃんって、グリーンのことをなんでもわかってるんだろうな。
「当ててやる。明日が不安なんだろ?」
オーキド家って、心を読むふしぎな能力でもあるのかもしれない。
「どうしてわかったの?」
「お前のことはぜんぶお見通しなんだよ」