第22章 はじまりの3人
係の人に連れられて、四天王の部屋の奥までやってきた。けれど、チャンピオンの椅子には誰も座っていなかった。
勝負の熱気がこもるチャンピオンの間は、今まさに戦いのさなかだった。
グリーンのお祝いに来たのに、どうしてレッドがいるの?
どうしてふたりは戦っているの?
「ぐり——!」
名前を呼ぼうとしたら、リーフちゃんが私の口を手で塞いだ。
「レッドがチャンピオンに挑んでいるんだよ」
「チャンピオンに…?」
リーフちゃんに言われ、とっても大切な勝負なんだと気づき、ごくりと言葉を飲み込んだ。
戦いに夢中なふたりは私たちに気がついていない。勝負の邪魔にならないよう、奥で私たちは戦いを見ていた。
リザードンと、カメックス。
なんて迫力で、なんて恐ろしく、なんてカッコいいんだろう!
テレビでしか見たことがなかった本物のポケモン勝負。
映画を観ているような、ううん、映画なんか比べ物にならないくらいの大迫力に、夢中になって勝負に見入った。
目の前のレッドとグリーンは、旅に出たあの頃よりずっとずっと大人びていて、ヒトカゲたちみたいに進化したみたいで、なんだかとっても眩しかった。