第22章 はじまりの3人
「困ったのお…」
ギャンギャン泣く私を見て、オーキド博士は眉毛を八の字にして困り顔。
だって、がまんなんてできない。
みんなが大好きだもん。
だからもっと困らせて、私も旅に連れてってもらう。
そういう作戦だった。
「おい、ナナ」
腕組みしながらグリーンがこっちに来た。
こわい目つきで睨んでくるから、急いでリーフちゃんの背中に隠れた。
「リーフ、どいてろ」
「はーい」
リーフちゃんが横にぴょんと跳ねる。
それに合わせて私も跳ねる。
影のようにリーフちゃんの背中にくっついてる私はグリーンから見えていないはず。
「あら、上手だね」
「ほめてる場合かよ」
グリーンが私の手を捕まえた。そのまま引っ張られる。
「やだぁぁあ!」
泣きすぎてまぶたが腫れてきた。ヒリヒリして痛い。
グリーンは片手で耳を押さえながら顔をしかめる。
「なんでそんなに泣くんだよ?」
「グリーンがいじわるだから!」
「まだなんも言ってねえだろ!」
「その怒った顔がいじわる!」
「おまえ…っ!」
グリーンが動揺した隙に、捕まれた手をぶんっと振り払って、またリーフちゃんの後ろに逃げ込んだ。