第19章 グリーンの看病
「あとは寝ればよくなんだろ」
ベッドに座りながら、グリーンが私の髪を撫でる。
「明日も忙しいの?」
「まあな。パシオの運営も手伝ってるしな」
「そっか…」
なら、この時間はもうおしまい。
ひとりでちゃんと治さないと。
「あのね、グリーン」
「なんだよ?」
あやすような優しい声が返ってくる。
「今日はありがと。もう大丈夫だから、グリーンも帰って休んで」
話したら喉の奥がひりついて、こらえきれずに咳が出てしまい、慌てて口元を腕で覆った。
グリーンがジト目になる。
「全然大丈夫そうに見えねーし、あんなにさみしがってたくせに帰れって、お前さぁ…」
ベッドの軋む音がしたかと思うと、グリーンが上に覆い被さってきた。咄嗟に布団の中に避難する。
「おい、出てこい」
「やだ」
布団をめくられ、目と目が合う。グリーンの身体の重みで身動きが取れない。
「弱ってるときくらい頼れ。オレの女なら」
私を見下ろすグリーンの目はなんだか熱っぽくて、吸い込まれるように視線を交えた。
身体中が熱い。
熱のせいなのか、グリーンとこうしているからなのか、もう何もかもわからなくなる。