第19章 グリーンの看病
「シルバーはもうすっかり熱が下がったらしい。ただ、あいつもまだ咳してるから、今日は大人しく休むよう言っておいた」
「素直に言うこと聞くヤツじゃねえけどな」と付け加えて、苦笑している。
「変なところがお前らって似てるよな」
「似てる?私とシルバーくんが?」
どこも似てなくない?と思い、うーんと小さくうなりながら考え込んでいると、グリーンは面白がるように鼻で笑った。
「オレからすれば、お前らはどちらもかわいい後輩だ。素直じゃないくせにまっすぐでさ、なんかほっとけなくなっちまうんだよな」
「それって、私たちが似てるというより、グリーンの面倒見がいいだけな気がするけど」
「まあな。何人ものトレーナーを育ててきたから、なんとなく性格の傾向とかはわかる」
若くして人の上に立つ役目を担うグリーンは、実年齢よりもずっと大人びて見える時がある。
時々それが嬉しくて、少しだけ寂しい。
それなのに、ふたりきりの時は変わらず接してくれるから、迷惑をかけているこんな時ですら安心してしまう。