第19章 グリーンの看病
——シルバーくんを看病した翌日。
こうなったのは、明らかに自業自得なんだけど。
「ゲホッ…ゲホ…ッ」
頭が痛い。だるい。悪寒がする。
シルバーくんもこんなに辛かったのだろうか。
それなのに、なんかもう、昨日はいろいろとごめんなさい。
胸中で懺悔していると、マグカップを持ったグリーンがベッドに来た。
「はちみつとレモンをお湯で割った。火傷すんなよ?」
「ありがとう…」
湯気が立つマグカップを受け取ってふーふーする。鼻が詰まってるせいで匂いはわからなかった。
そっと唇で熱を確かめてから、ひと口。甘酸っぱい味が広がり喉が潤う。
「今日はトレーニングは中止だ。お前も疲れが溜まってたんだろ。ゆっくり休めよな」
「うん…」
パシオに来て初めて、グリーンとのトレーニングを休んでしまった。
皆勤賞が取れなかったのが少し残念で、肩を落としていると、「子供かよ」と言いながらグリーンが私の頭を撫でた。
「準決勝当日じゃなくてよかったじゃねえか」
「でも、朝の特訓が日課だったのに…」
「無茶して風邪が悪化したらどうすんだよ」
「そう…だよね」
ごもっともすぎて、それ以上言い返せなくなり、もやもやと一緒にはちみつレモンを飲み込んだ。