• テキストサイズ

【ポケマス】パシオで恋して

第4章 Ever green③


そんな記憶の中の3人に手を振り、現実(いま)へと帰る。

「赤はほのお、青はみず、緑はくさ…」

グリーンを見つめながら続ける。

「⚪︎と×はポケモンの相性で、⚪︎のタイルは有利、×のタイルは不利になるようにタイミング合わせて飛び移る、で合ってる?」

「ようやくわかったか」

「3人を思い出したら解けたんだ」

そう伝えると、グリーンは不思議そうに首を傾げた。

「まぁ話は後だ。行くか」

グリーンが手を差し伸べてくる。

指先が軽く触れ合うと、それだけで胸の鼓動が高鳴る。

戸惑う指先が強引に引き寄せられる。

なんだか不思議な気持ちだ。

子供の頃は、手なんか繋いだことなかったのに。

それなのに、気持ちは子供に戻ったみたいに、グリーンに甘えたくなってしまう。

手を繋ぐだけではなく、もっと触れてほしくなる。

抱きしめられた甘い記憶に胸が痛くなる。

グリーンは慣れているのかもしれないけれど、私には刺激が強すぎる。

こんな時に何を考えているんだろう。手を繋いだだけで、どうしてこんなに意識してしまうんだろう。

妄想をしている場合ではないのに、胸の鼓動はおさまらない。
/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp