第1章 はじまりの感動 ⚠Re:vale過去のネタバレ含み
俺が手帳に名前を書くことに戸惑っていた。
だって俺が触れていい代物じゃないよ!!
バンさんの手帳とペンだよ!?
触れていいわけないじゃん!汚れちゃう!
千「君、前に手紙くれたことあった?」
百「は、はい…!」
千「そう…早く書いたら?」
あ、ユキさん不機嫌そう…
俺は戸惑いながらもペンを持って名前を書いた
連絡先は書くのを戸惑っていたが結局書いた
書かないでペンを止めたらユキさんにめっちゃ睨まれた
ユキさんに嫌われたくないし!!
推しに嫌われるとか死ぬよ!?
万「ありがとう、ごめんね。」
百「いえ!!」
千「ねぇ。手帳に書いたこの名前なんて読むの?」
百「春原百瀬(すのはら ももせ)です…」
千「そう。またおいで、モモくん。」
ぎゃー!!ユキさんにあだ名つけられちゃった!
またおいでって言われた!!
今日は命日ですぞ!!
そのまま俺は走って帰った。
家に帰ってくると姉ちゃんが帰ってきていた
瑠璃「どうだった?ライブ。」
百「実はさ…」
俺は事情を説明した
姉ちゃんにも迷惑かけるかもしれないから
早めに話した方がいいと思っていた
それに名前覚えられた衝動が激しい
姉ちゃんのことも覚えられていたっぽいし
瑠璃「あんた、怪我なかった!?」
百「うん。怪我はないよ。バンさんに触られたところいろんな意味で負傷した」
瑠璃「よかったよ。モモにもしもの事があったら大変だもん。」
百「姉ちゃん……」
姉ちゃんはRe:valeよりも
俺がステージで暴れてライブをめちゃくちゃにしたことよりも
俺の体を一番に心配してくれていた
嬉しかった
泣きそうになった
だけどグッと堪えて俺はそっぽを向いた
瑠璃「お腹空いたでしょ?二人でクリスマスパーティしようか!」
百「うん…」
姉ちゃんの優しさがとても身にしみた
心の傷が癒えてなかった頃
隣にいたのはいつも姉ちゃんだった
俺はRe:valeのライブに呼んでくれた姉ちゃんに
いつも隣にいてくれた姉ちゃんに感謝したかった
百「ありがとう。」
瑠璃「うん。」
ありがとうの言葉の意味は深かった
いつもの単なるありがとうではなく
世話をしてくれてありがとうと言ってるような
そんな深い感謝の一言だった
姉ちゃんはそれに気づいたんだ