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【アイナナ】一筋の光【ユキモモ】

第3章 はじめての問題


千side

モモがいつもと違う…

仕事で疲れただけだからって言ってたけど

今日はそこまでハードスケジュールではなかったはず

仕事内容もいつもと変わらない

それなのに疲れたなんて言うわけがない


千「モモ、なにか隠してる?」


きっと僕のことだろうか

それとも誰かになにかされたのだろうか

あの男の顔がチラついた

ムカつく…モモを手に入れようとするあいつ

なにか企んでいるあいつの顔を見ると腹立つ


千「モモ…なんで言ってくれないんだ…」


僕らはRe:vale

ビジネスパートナーでもある

そして僕の相方であり、恋人である

なぜ自分ですべて背負おうとするんだ

なぜ僕に何も背負わせてくれないんだ

昔からそうだった

モモはハードなバイトを積み込んでめちゃくちゃ疲れてるのに

僕の前では元気に何もなく笑っていた

昔の僕はだいぶ鈍かったからモモに甘えて気づけなかった

モモの誤魔化しに乗ってしまった

だけど今なら分かる

僕がお前の推しだからなんだ…

今はお前は僕の恋人だろう、今は対等な立場だろう


千「あ…焦げた…」


久しぶりに料理を焦がしてしまった

モモのことを考えすぎた

おかりんに今日なにがあったか聞いておこう

僕は焦がしてしまった料理を自分で食べる用にして

お粥を作り始めた

その時にラビチャでおかりんに送っといた

『モモの様子が変なんだけど…なにかあった?』

この後についたメッセージがこうだった

『今日、撮影の休憩にあの俳優の八幡さんが来ましてそこからモモくん様子が変なんですよ。』

モモになにかしたんだ…

絶対脅したに決まっている

僕はお粥を作り終えてから寝室に向かった


千「モモ。起きてる?」

百「起きてるよ?」


布団の中からひょこっとモモが顔を出した

可愛い…

ってそんなことは後だ

モモに聞かないと

だけどなんて言えばいい?

できるだけ問い詰めたくないけど絶対言わない気がするんだ

こんな時バンだったらどうしてたんだろうな…


千「今日なにかあった?」

百「…何もないよ。」

千「いつもと様子が変だけど。」

百「なにもないって…ユキってば心配性だな〜!」


すごくムカついた

僕は気づいた時には怒りに任せて声を上げていた


千「僕では頼りないのか!」


言ってしまった
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