第1章 はじまりの感動 ⚠Re:vale過去のネタバレ含み
当日俺は重い足取りで会場に向かった
会場にはインディーズと思えないばかりの人がたくさんいた
百「これでインディーズ!?これで事務所決まってないの!?」
瑠璃「そうだよ!ほら前行こ!」
俺らが前に出た途端曲が変わった。
すると姉ちゃんやファンたちは一斉に歓声を上げる
ついに始まるんだ…
唾をゴクリと飲み込み俺はステージに注目した
すると写真で見た通りの二人が出てきた
万「こんばんわ!」
バンさんという人が挨拶をする
だけどユキさんは無表情のままで何も言わなかった
あ〜ファンサ悪いってこのことでもあるんだ
でもどっちもイケメンだなぁ…
するとバンさんが曲の紹介をして曲が始まった
俺は一瞬で釘付けになる衝動を抑えられなかった
まさに俺だって感じたし一言では表せられない
その一曲を聴いた時から俺はRe:valeに一目惚れした
ライブが終わって俺はまだ胸の鼓動を抑えられなかった
瑠璃「ね!すごかったでしょ!?」
百「……うん。」
瑠璃「あんたなんか吹っ切れた顔してるからよかったよ。本当に。」
姉ちゃんの話が耳に入ってこなかった。
俺はずっとあのRe:valeのことを考えていた
俺、また別のことで頑張れるかな!
そう思っていた
俺はその日からRe:valeのファンになってライブに姉ちゃんと一緒に行くようになった
あの二人の歌声を聞く度に胸が熱くなって
ときめいて ドキドキして 体が興奮した
俺は両推しだった
バンさんの温厚な性格のイケメンさ
ユキさんのミステリアスなイケメンさ
どちらも俺には魅力に感じていた
そんな二人のために俺は一通のファンレターを書くことにした
ただ二人に読んでもらいたい
このトキメキをくれたことにお礼が言いたい
そんな一心で手紙を書いた
元々手紙なんて俺らしくなかった
だけど二人は別世界の人だからと手紙に伝える
言葉で表せないほどだし 語彙力ないかもしれないけど
口で伝えるよりかは変な言葉にならない
返事なんていらない
二人にお礼を言われなくたっていい
ただ二人に伝えたいだけだったんだ
俺はファンレターを出した
俺の心に一筋の光が差し込んできていた