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【アイナナ】一筋の光【ユキモモ】

第1章 はじまりの感動 ⚠Re:vale過去のネタバレ含み


7年前の話。

俺はまだ18歳の頃だったと思う。

まだ胸の傷が癒えていなかった頃だ。

俺が怪我をしたせいで試合が負けてしまった。

その怪我は重くて俺にはもうサッカーはできないと言われた。

リハビリしても治らないほどの後遺症が残った

遊び程度なら痛くはないと思うけどガッツリはできないだろうと言われたのだ。

俺の夢はサッカー選手になることだった

その夢があの日失われたのだ。


百「バカやったなぁ…」


そう言ってため息を吐いた。

何回悔やんでもあの日の試合の光景にはならない

時間は何度悔やんでも戻りはしない。

分かってるけど戻りたい…

そんな中姉ちゃんが俺に声をかけてきた。


瑠璃「私の今ハマってるアイドルグループがいるんだけど。友達が来れなくなっちゃって!」

百「アイドル?姉ちゃんそんなのハマってんだ。」

瑠璃「まだインディーズで事務所が決まってないんだよね。次のライブで3周年なの!」

百「へぇ…どんなの。」

瑠璃「Re:vale…ほらこっちがバンさんでこっちがユキさん!」


姉ちゃんは写真を出してきて言っていた。

そこには青色の髪の男の人と銀髪の髪の男の人がいた。

二人とも顔立ちが良くて人気なのがよく分かる。


百「バンさん…だっけ?この人すごく優しそう。」

瑠璃「その通り!バンさんはとっても優しいの!」

百「へぇ…ユキさんは?」

瑠璃「私はユキさん苦手かな。ファンサ悪いし冷たいんだよね。」

百「へぇ。」


でも二人ともすごいんだろうな、姉ちゃんが言うんだし。

まだ心の傷が癒えてないけど俺は姉ちゃんと行くことにした

その日俺は考えていた

この人たちだってきっと本当のアイドルになるために頑張っているんだ。

どんな人達なんだろうな。

姉ちゃんも姉ちゃんで無茶言うよな〜

行く気にはなれなかった

ただ俺は今回だけ行くことにした

姉ちゃんの頼みだし、興味があるわけじゃない。

複雑な気持ちだ……

姉ちゃんがあんなに褒めてたから期待してるのもある

だけど同時に憂鬱さを感じていた

俺は当日のライブの日までその憂鬱さを持っていってしまったのだった
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