第2章 新しいステージ
ユキと付き合って三ヶ月を迎えた頃だった
ユキがある提案をしてきたのだ
それは同棲するということだった
お互いに会えない日があるのは寂しいと感じていた
悪い気分でもないし否定することもない
Re:vale結成した頃は貧乏で一緒に暮らしてたんだから
百「でも同棲するって、どっちの部屋に移り住むかが問題だよね。」
千「そうね。」
百「というか同棲したら変な噂たたない?昔は理由あったからいいけどさ今はないんだよ?」
千「そうね…」
百「何曜日に泊まるとか決めて泊まる回数増やす?」
千「それでもいいけど仕事の問題があるから。」
やっぱり同棲しかないのかな
こうやって二人で会って仕事する回数も減ってきている
個人の仕事の方が増えてきたから最近はユキの家に泊まってない
岡崎「モモくんとユキくんは何を話してるんですか?」
千「モモと同棲しようかと思って。」
岡崎「別々に住み始めてるのにですか?」
百「考えが変わってさ。ほら、個人の仕事も増えてきて一緒に会う回数減ってるからさ!なんかお互いコンビネーション落ちたら嫌だなって。」
そう言うとおかりんは怪しいという顔をした
めっちゃ怪しまれてる
そりゃそうだよね
昔二人で住んでてお金に余裕を持ち始めてそれぞれ一人暮らしを始めた
そんで今更また同棲に戻ろうとするなんておかしい話
まるで恋人のようだと思った
だけど今更気づいても遅いことは分かってる
岡崎「二人とも私に隠し事してませんか?」
千「まさか…」
百「し、してないよ!」
岡崎「モモくん、ユキくん。二人だけの問題じゃないことで事務所沙汰やRe:valeの名に傷つくようなことだったら言ってくださいよ?二人だけでカバーできないこともありますし、誰にも言いませんから。」
アイドルで一番プライバシーにかかわり合いを持つのはマネージャーだ
おかりんには言ってもいいんじゃないかな
おかりんは言いふらす人じゃないって分かってる
でも胃が痛くならないかな!?それだけが心配!
だけどやっぱり二人で付き合ってるってこと
バレたら事務所沙汰だしRe:valeの今後の活動に支障が出る
俺らだけじゃ調整できないことだってある
言うしかないよな…
俺がユキを見ると目が合った
そのユキの目は決心をしたような真っ直ぐした目だった