第1章 はじまりの感動 ⚠Re:vale過去のネタバレ含み
そして俺たちはデビューをすることができた
元々Re:valeのファンだった子達はついてきてもくれた
デビューをしてから数年後
ブラックオアホワイトで総合優勝することができた
その時俺はユキさんに嬉しくて泣きついた
ユキさんは複雑な顔をしていた
だけど嬉しかったんだと思う
千「そろそろユキさんじゃなくてユキって呼んでよ。」
百「え!?」
千「さすがに相方同士でさん付けは堅苦しいし、今の相方はモモだから。」
そう言ったユキさんが俺に笑いかけていたのを覚えてる
俺はこの人が好きだ…
この人は案外素直になることができない
シャイなんだ
シャイなりに頑張って俺に気持ちを伝えようとしてくれる
そんなユキさんが好きだ
俺だけを見てくれるユキさんが大好きだ
百「ユキ!!」
千「モモ!!」
いつからだろう。
俺とユキが夫婦漫才をしだしたのは。
案外ユキのツボは浅かった
笑っているユキはイケメンだった
百「ユキ!新曲ってどんな感じ?」
千「聴きたい?まだ途中だけど。」
百「うん!!」
千「お預け」
百「ダーリンの意地悪!!」
千「うそうそ」
たまに意地悪してくるユキが好き
笑顔を向けてくれるユキが好き
俺はユキと過ごしていくうちにどんどん気持ちを隠せなくなっていた
だってユキがなにかしらアクションをとった時
俺は顔が真っ赤になるんだから
酔っ払ったユキはいつもより素直だ
俺によく甘えてくるから可愛いところがある
泥酔したユキはいつも俺が泊まりに行くか泊まらせる
だって絶対怪我するし!
ダーリンになにかあったら俺死んじゃうよ!
俺の想いは届かなくたっていい
ユキの隣にいられることが幸せなんだ
付き合わなくたっていい
想いを伝えなくてもいい
ただユキには隣にいてほしいそれだけだから
俺はそんな想いを抱えて過ごしてきた
姉ちゃんとかにそんなこと言えない
隠し通すのはとても辛いけれど
言えるわけがない
俺が同性のユキを好きになったなんて言えない
口が裂けても言えないよ…!
千「モモ、今日終わり一緒でしょ?」
百「そうだね!ユキと一緒だ!」
千「今日泊まりにくる?実はいい食材が手に入ったんだ。作ってあげるよ。」
百「本当!?やった!」
あぁ、俺はなんて単純なやつなんだ…