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蒼き龍の逝きる意味

第7章 第7章 休養中編


嗚呼、思い切りやらかしてしまった。
いきなりこれは無いだろう…。
火神少女も絶対引いているに違いない…。

それから数秒(俺にとっては体感的に数時間)
沈黙が続いた。

煉獄「な、なんてな!わ、忘れてくれ…!」

いたたまれなくなって、そう言うと
「フハッ…」と吹き出す声が聞こえた。

ハッとして顔を上げると、手を口元に近付け
眉を困らせ笑う火神少女の姿が目に入った。

煉獄「(笑ってる…。)(ドキッ」

クスクスと笑う火神少女は深呼吸をしてから、
俺を見上げる。

焰「ハー…流石に、柱を下の名前で呼ぶ程
自分の立場を知らない訳じゃないぞ。
真剣な顔で言うから冗談だと
一瞬分からなかったじゃないか。」

煉獄「いや、冗談では…ッ……。」

勢いとはいえ割と本気だったんだが!!

焰「全く、こういう事は好い人に言うんだ。
いいな。」

煉獄「(俺が好いているのは君なんだが!!)」

焰「今のは忘れてやるから、部屋に戻れ。
お休み、炎柱。」

そのまま何も言えないまま、戸を閉められる。
伸ばした手は行き場も無く、虚空を彷徨う。

どうしたら、君が俺の好い人だと伝わるのだろう。

……そうか、毎日口説けばいいのか!!
そうしたらきっと俺の想いが伝わる筈!
そうと決まれば明日から彼女を口説いていこう!

煉獄「(嗚呼、楽しみだ…。)お休み、焰。」

明日から、覚悟してくれ。
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