第8章 遊郭編
ならば………………
煉獄「…好きだッ……、君が好きなんだ…焰…。
今までずっと君に嫌な態度を取り続けて来た俺が言っても…、
信じてもらえな、いかもしれないが…。
好きなんだ………っ、焰。
愛している…、だから………っ!
…死なないでくれ……………………っ…。」
布団の上に力無く置かれた彼女の右手を
握り締めて何度も何度も告げる。
目が覚めていなくても、告げよう。
目を覚ました時に、
「うるさいぞ」と言われる程に。
煉獄「っ好きだ、焰……。
早く目覚めてくれ…。
起きた君に、早く伝えたい…。」
ほんのり冷たかった彼女の手が
温かくなった気がした。
その後は眠ってしまったのか、
記憶は胡蝶に頭を突かれて
驚いた所から始まった。