第7章 第7章 休養中編
焰「…は?」
煉獄「一緒に入れば尚暖かいだろう?(ニコ」
「名案だ!」と言わんばかりの顔に酷く力が抜ける。
これが、毒気を抜かれる、という事か。
焰「阿呆な事言ってないで、傷に響かないうちに
部屋に戻れ。」
煉獄「む!阿呆な事を言った覚えはないが
それもそうだな!戻るとしよう!」
立ち上がった炎柱は自分に掛かった羽織を脱ぎ、
俺に羽織らせる。
煉獄「羽織、ありがとう!心遣いに感謝する!
礼に部屋まで送ろう!」
焰「いや、いい。」
煉獄「ほら、早く。俺と君の体が冷えてしまうぞ?」
脅しのつもりか?
まぁ、でもたまには乗ってやろう。
焰「そう言われては仕方ない。
体が冷えて具合悪くなっては元も子もない。
不本意だが、送って貰おう。」
そう言うと、炎柱は驚いたように目を見開いた後
嬉しそうに笑った。
まるで、幼い子供のように。