第7章 第7章 休養中編
名残惜しげに手を離すと、私の方へ歩み寄り
にこりと笑った。
煉獄「今日はこれでお暇させて貰おう。
俺も部屋に戻って休むとしよう。」
しのぶ「そうですか。では、お大事に。」
煉獄「嗚呼。」
それだけ交わすと、煉獄さんは私の横を通り過ぎて
部屋を出ていった。
しのぶ「(あんなに穏やかで静かな煉獄さん、
初めて見ましたね…。)」
布団に横になったまま動かない焰さんの傍に
行き、寝ていることを確認する。
まだ髪が濡れているから、枕にタオルを巻いて…と。
しのぶ「お休みなさい焰さん。
ゆっくり休んでくださいね…。」
いつもなら少し触れただけで起きる焰さんが
されるがままになっていた事に驚きながら
私はそのまま部屋を出た。