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蒼き龍の逝きる意味

第6章 無限列車編後


<炭治郎side>

煉獄「わっはっはっはっ!そうか!父に!頭突きを!」

炭治郎「ほんっとにすみません…!」

俺は昨日、煉獄さんの生家へ足を向け
そこで煉獄さんの父と喧嘩(?)をし、頭突きを
喰らわせてしまったのだ。

煉獄「わはは!謝る事は無い!
俺や、弟の為に君は怒ってくれたのだろう?」

炭治郎「……はい。」

煉獄「ならば、気を落としてくれるな。
俺達は父に何も言えなかった。
けれど、君が代わりに言ってくれた。
ありがとう。(ニコ」

炭治郎「……うぅ。」

煉獄さんは優しい匂いをさせて、笑っていた。
その匂いに俺は段々と落ち着いていく。

フワリ……

鼻に冬の夜のシンとした匂いが届いた。
バッと後ろを振り返ると焰さんが部屋に入って来ていた。

煉獄「火神少女!君もこちらへ来ないか!」

焰「……。」

横目に鋭くこちらを見た後、無言で自分に当てられた
布団へ潜り込んだ焰さん。

煉獄「むぅ、断られてしまったな!」

炭治郎「そうみたいですね。」

でも、何処に行ってたんだろう。
診察では無さそうだし、厠にしては遅かった。
それに、僅かに煉獄さんの家の香りがする。

炭治郎「焰さん、もしかして煉獄さんの家に
行ってましたか?」

焰「……。」

動きはない、けど匂いは少しだけ揺らいだ。
この匂いは、悪戯がバレて焦ってるような動揺している匂い。
多分、いや、確実に焰さんは煉獄さんの家に行った。
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