第6章 無限列車編後
【元炎柱 煉獄槇寿郎殿
御無沙汰しております。
数年もの間顔をお出しせず申し訳なく思っております。
お身体の方は如何でしょうか。
師範 篝蒼治郎の葬儀に参列して頂き、数年の時を経て心より感謝申し上げます。
あの時、泣かなかった俺を抱き締めて頂いた事、
優しいお言葉の数々忘れておりません。
この度の貴方様の御子息、煉獄杏寿郎殿との
合同任務での事なのですが守りきれず申し訳ありません。
俺が居ながら取り返しのつかない大怪我を負わせてしまいました。
しかし、彼は誰も死なせず己の責務を全うされました。
大変上から目線となってしまいますが御容赦を。
煉獄杏寿郎殿が御帰宅なさった時、
どうか、どうか温かく迎えてください。
今の彼に必要なのは家族の温もりです。
この手紙を読んで頂けているなら、何卒宜しくお願いいたします。
火神 焰】