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蒼き龍の逝きる意味

第6章 無限列車編後


焰「……話はこれで終いだ。散れ。傷を開かせたくないならな。」

俺は少し落ち着いた体調の不良に、立ち上がる。
これなら、歩けそうだ。

炭治郎「あのっ…!」

焰「何だ。」

目の前に立ちはだかったのは竈門炭治郎。
こいつも中々に重傷だったはず……。

炭治郎「今度一緒にお茶しましょう!」

焰「は?」

思わず気の抜けた声が出た。
竈門炭治郎は俺が聞こえなかったのかと勘違いしたのだろう。
もう一度同じ事を口にしてニコニコ笑った。

焰「行く気は無い。以上だ。」

俺はそのまま3人の間を抜ける。
そのまま振り向かず目的地に向かおうとする。

炭治郎「絶対!行きましょうね!約束ですよ!」

そんな声を聞き流しながら、角を曲がった。





《しのぶ「……それと呼吸を使っての
刀の使用は機能回復訓練を続けていけば
可能になるでしょうが長くは続かないでしょう。」》

そんな言葉が、頭の中をグルグルする。
……正直に言って、呼吸を使えるという希望は
あるものの、足でまといになるのは明白だ。

焰「(暫くは素振りとかだな。)」

そういえば、くそ程どうでもいいが
炎柱は鬼殺隊復帰出来るのだろうか……。
内臓が酷く損傷していると聞いた。
だが、引退という話は耳にしていない。
という事は、炎柱は回復次第復帰出来るのだろうか。

焰「…全ての傷を代わってやれれば、
あいつはまた、あの戦場で…………。いや、どうでもいいか。」

言いかけた言葉を飲み込み、ストン……と戸を閉めた。
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