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蒼き龍の逝きる意味

第2章 柱合会議編


それよりも私は
坊やの方から話を聞きたいですよ。」
【蟲柱・胡蝶しのぶ】

炭治郎「(俺のせいで冨岡さんまで…)…っ」

体に力を込めすぎたのか、思わず咳き込んでしまう。
ああっ、痛いっ!

しのぶ「水を飲んだ方がいいですね。顎を痛めていますから
ゆっくり飲んで話して下さい。」

差し出される水の入った瓢箪に口をつけてごくごくと飲む。
少しだけ痛みが和らいだ気がした。

炭治郎「…俺の妹は鬼になりました。
だけど人を喰ったことはないんです。
今までもこれからも 人を傷つけることは絶対にしません。」

伊黒「くだらない妄言を吐き散らかすな。
そもそも身内なら庇って当たり前。
言うこと全て信用できない 俺は信用しない。」

悲鳴嶼「あああ…鬼に取り憑かれているのだ。
早くこの哀れな子供を殺して解き放ってあげよう。」

ネチネチネチ ジャリジャリと音が耳を嬲る。
鬼を連れている時点で良い印象は無いことは
承知していたけど…こんなに…。

炭治郎「聞いてください!!俺は禰豆子を治すため
剣士になったんです!禰豆子が鬼になったのは
ニ年以上前のことで その間禰豆子は人を喰ったりしてない!」

真っ直ぐ伝える、禰豆子のことを。
でも、そう簡単に伝わることはなくて…。

宇髄「話が地味にぐるぐる回ってるぞアホが。
人を喰ってないこと これからも喰わないこと
口先だけでなくド派手に証明してみせろ。」

派手な額当てをつけた男の人にスパリと言い切られてしまう。

甘露寺「あのぉ でも疑問があるんですけど……
・・・
お館様がこのことを把握してないとは思えないです。
勝手に処分しちゃって良いんでしょうか。」

処分…その言葉に不安が押し寄せてしまうのは
しかたないだろう…。

甘露寺「いらっしゃるまでとりあえず待った方が…。」

少し静まり返った空間に俺はまた叫んだ。

炭治郎「妹は俺と一緒に戦えます!
鬼殺隊として人を守るために戦えるんです!だから」

??「オイオイ 何だか面白いことになってるなァ。」

俺の言葉を遮り、現れた人を見て体がザワついた。

不死川「鬼を連れてた馬鹿隊員はそいつかいィ
一体全体どういうつもりだァ?」
【風柱・不死川実弥】

禰豆子の入っている箱を片手に歩いてくる傷だらけの男。
周りに居る顔を隠した人たちは慌てている。
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